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当店で販売するわんこ石鹸は、里見千佳先生の「犬の手作りせっけん通信講座」で約一年かけ学び愛犬のために作り始めた愛情いっぱいの石鹸です。
通信講座では石鹸の歴史から犬の皮膚・被毛について。ペットシャンプーの実情から環境まで約112ページのテキストで学びました。
テキストだけでなく課題の石鹸を作り先生へ送り、先生の愛犬でシャンプーして頂き評価してもらいます。
石鹸完成まで最低でも一ヶ月かかりますから、なかなか根気のいる通信講座でした。
そのためか受講者は確実に増えたものの開設3年目の時点で私が修了第1号となったそうです。ちょっと誇らしく感じました(^^)
私のわんこ石けんへの思いを読んでいただけたら嬉しいです。
↓
❶ワンコにとって快適なシャンプーって?
貴方の愛犬は、どんなモノで洗ってもらいたいと思っているでしょうか? ワンコにとって大切な条件を考えてみましょう。
●人間の表皮の3分の1~5分の1である薄くてデリケートなワンコの皮膚に刺激が少ないモノ
●キューティクルが薄いので乾燥しがちな被毛や抵抗力が弱く過敏な皮膚の潤いが維持できるモノ
●ワンコのアポクリン汗腺の成分は、たんぱく質や脂肪酸。余分な皮脂や老廃物をしっかりと洗浄できるモノ
●細胞を破壊するような性質がなく、体に安全で自然界にも優しいモノ
●犬種や肌質・毛質・ライフスタイルに合ったモノ
そして、たっぷりの泡で優しく洗ってあげている時のスキンシップと会話や笑顔。この時間が最高に幸せですよね。
お風呂が苦手なワンちゃんには、天然精油のアロマ効果や泡切れの良さが特徴の石鹸で洗うことで短時間で終えられたりなどの良さもあります。
❷ペットシャンプーの安全性を考えてみました。
市販の犬用のシャンプー・リンスは雑貨品です。
薬事法も家庭用品表示法も適用されません。
だから成分表示の義務もありません。
成分表示が書かれている製品も、もちろんありますが
全成分表示する義務が無いため有効成分だけ書かれていたり正確な表示では無い場合があるのも現実です。
何をもって『ペット用』としているのか分かりません。
2008年1月に我が家の家族の一員になったボストンテリアのaz(アズ)
小さな小さな愛する我が子を初めて洗うために百貨店のペットコーナーでシャンプーを探しました。
ボトルには弱酸性やリンスインシャンプーや白毛専用とか書かれていますが・・・
そもそも弱酸性のシャンプーが犬にとって良いの?
白毛専用の為に何が使われてるの?
疑問だらけで、結局なにも買わずに帰りました。
すでに自分の石鹸を作っていたので、オリーブオイルがメインでスピルリナパウダーを混ぜ込んだレシピで初めてのわんこ石けんを作りました。安心して洗えることが とても嬉しかったです。
通信講座でしっかり学んだお陰で弱酸性シャンプーは合成界面活性剤による中性洗浄剤にクエン酸などでペーハー調整してつくられること。
被毛を白くする成分としてよく使われているのは「蛍光増白剤」であること。。。
など、最初に疑問だったことも通信講座知ることが出来ました。
すべてのペット用製品が問題だとは思っていません!!ただ、宣伝文句を信じ、限られた成分情報から選ばなければいけないリスクを感じています。
治療目的の動物病院で処方されるシャンプーを使われることもあると思います。症状に合ったシャンプーで症状が改善されたら飼い主はもちろんワンコも嬉しいですよね。治療目的の場合は獣医さんとよく相談され指示に従ってください。
「石けん」は医薬品でも医薬部外品でもありません。症状を診断して販売すると獣医師法に抵触しますので、当店のわんこ石けんは飼い主さん自身で納得した上でお使いいただきたいと思います。
❸当店の「わんこ石けん」について。
わんこ石鹸を作る時は被毛のタイプ・皮膚の状態はもちろん、年齢・性格・体質なども参考にしますが、ショップでは1匹1匹のワンちゃんに合わせて作ることは出来ませんので『わんこ石けん』は、こうして考えて作ったんだな~と確認してください。
【わんこ石けん(ショートコート用)】
①高い保湿力と肌の炎症を和らげる働きがあるオレイン酸が豊富(約66%)なアボカドオイルをメインに使い、人間の3~5分の一ほどの薄いデリケートな表皮やキューティクルが1~2層しかない被毛の乾燥や傷みやすさに優しいオイル構成にしています。
②配合してるクレイは、微粒子が汚れや老廃物を吸着しミネラル類を補給するため。
③精油はリラックスしてシャンプータイムを過ごしてもらいたいので緊張緩和作用があるラベンダーを使うことが多いです。抗炎作用や細胞更新作用などもある万能精油ですね。禁忌なし。
【わんこ石けん(ロングコート用)】
①オリーブオイルにネトルを漬け込み抽出したネトルinfオイルをメインに使っています。ネトルは抗炎症・抗アレルギー、育毛作用があるそうです。
②長い毛は乾燥しやすく絡まりやすいため、保湿と被毛を柔らかくしなやかにする蜂蜜を配合しました。また、シルクパウダーも配合し艶々な被毛を目指しています。
③精油はゼラニウム(園芸種とは全く違うものです)を使用。神経緩和作用があり体液が滞留するのを防ぎ皮膚分泌調整作用や穏やかな高揚作用があります。禁忌なし。ラベンダー精油とブレンドする場合もあります。
【わんこ石けんdelicate】
2018年10月 11才の愛犬azがクッシング症候群と診断されました。症状のひとつに皮膚が薄くなったり脱毛があるので 泡立ちや石鹸の固さを調整するココナッツオイルとパームオイルの配合比率を減らし 石鹸としてのバランスより刺激を減らしたレシピで作ったわんこ石けんです。できるだけシンプルに精油も入れず無香料です。ベビー石けんにも使われるアボカドオイルがメインです。使用した感じでは 困るほど泡立ちが悪くなく極端に溶け崩れも無いのでdelicateなワンちゃんにお勧めします。
❹石鹸の香りについて
石鹸を手にすると人は自然にクンクンと香りを確かめてしまいますね(^^) 香りで癒されることも多くshampooして帰宅した愛犬が良い匂いで幸せな気分倍増の飼い主さんもいらっしゃると思います。
私もわんこ石けんの勉強をしていた時 先生に相談したのが「香りについて」でした。
わんこ石けんで洗った後に愛犬がずっといい香りでいてもらいたかったのです。
先生が、長く香料会社で研究に携わってきた先生にシャンプー後の被毛に香りを残す方法について意見を伺ってくださいました。
結果 私として香りについての指針が出来ました。
天然の精油だけで確実に香りを定着させることは無理であり、市販の石鹸やシャンプーのしっかりした香りは変化しにくい合成香料を使用していることや 製法的に塩析でアルカリやグリセリンなどを取り除いたところに香料をいれるので影響を受けにくく定着しやすいのだそうです。
と、いうことであれば シャンプー後にしばらく被毛から香りがすることは私は望みません。シャンプー中の精油の香りで飼い主さんもワンちゃんもリラックスしてもらえたら良いですし、精油の有効成分は少なからず残るので刺激にならずゆるやかな有効成分をもらえることで良しと思います。
優先すべきは飼い主の好みや都合ではなく ワンちゃんたちの体と心ですよね(^^)
❺5週間の熟成期間を経てショップへ
油脂とアルカリの反応熱を利用してゆっくりと石鹸になっていくコールド製法により5週間の熟成期間を経て、ゆっくりと自然な形でグリセリンを残します。基本5週間が経過したら㏗を確認してからショップに並べます。
色々と書きましたが、
ワンちゃんの皮膚や被毛に負担をかけずにワンちゃんの持つ自然治癒力や生活や生き方の質が高まる一助になりたいと思いながら 心を込めて作っています♡
💛最後まで読んでくださりありがとうございました💛